急性期医療における急性せん妄の治療法

急性せん妄とは

せん妄は急激に発症し、可逆的な脳機能障害です。記憶障害、混乱、環境認識の低下、注意力・集中力の低下などが見られます。基礎疾患、薬物中毒、離脱症状などが原因となります。

急性期医療での急性せん妄治療の手順

  1. 現実認知の維持を支援する

    入院時に患者を環境にオリエンテーションし、日時や場所を伝えます。部屋に時計やカレンダーを置くなど、認知を助けるアイテムを配置します。

  2. せん妄の根本原因を評価する

    既往歴や検査結果を確認し、身体的・神経学的検査を実施して、せん妄を引き起こす基礎疾患を特定します。

  3. 原因疾患の治療と症状管理

    基礎疾患に対する処方薬を適切に投与し、激しい興奮や不安には抗精神病薬などで対症療法を行います。

  4. 環境を落ち着かせる

    騒音や過度な刺激を避け、患者が慣れ親しんだ物品や写真を置くなど、安心できる環境を整えます。

  5. 転倒リスクの低減

    ベッドは最低位置に設定し、十分な照明を確保、床の散乱物はすべて除去します。

  6. 一貫したケア体制を保つ

    同じスタッフ、または少人数のチームが継続的にケアすることで、患者の安全感と安定感を高めます。

  7. 意味のある会話を促す

    孫の誕生など、患者にとって重要な出来事について話す機会を提供し、感情表出を支援します。

  8. センサーや安全装置の活用

    ベッド離脱や病棟外への移動を検知するセンサーを設置し、必要に応じて最終手段として拘束を検討します。

  9. 家族の参加と同意取得

    患者が意思決定できない場合、治療方針について家族の同意を得て、ケアプランに反映させます。

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