老人性うつ病とは何か? 定義と概要
高齢者は配偶者や友人の死、健康問題、経済的困窮など、生活環境の大きな変化に直面します。これにより家族や介護者、さらには医療制度への依存が増し、場合によってはうつ状態へと移行することがあります。
悲嘆と抑うつの違い
悲嘆と抑うつは混同されがちですが、悲嘆には決まった期間がなく、数週間から数か月続くことがあります。一方、抑うつは希望や喜びが失われ、人生が無意味に感じられる点が特徴です。
主な症状
- 持続的な悲しみや倦怠感
- 体重減少や食欲不振
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- アルコールや薬物の使用増加
- 死への執着や自殺念慮、実際の自殺企図
原因
- 友人・親族の死や転居による孤独・社会的孤立
- 慢性疾患や身体的障害、経済的困難
- 人生の目的喪失や自己価値感の低下
- 死への恐怖や不安
高齢者抑うつ評価尺度(GDS)
- はい/いいえ形式の質問15項目または30項目で構成された自己評価テストです。
- 30項目版で11点以上、15項目版で5点以上が抑うつの可能性を示します。
米国における抑うつの実態
- 米国国立衛生研究所の調査によると、65歳以上の約3,500万人のうち、約200万人が重度の抑うつ症状を示しています。
