うつ病の治療法
うつ病は、絶望感や悲しみ、倦怠感を特徴とする精神疾患です。米ミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックによると、世界的に主要な健康問題のひとつとされています。環境要因、化学的バランスの乱れ、遺伝が主な原因です。ここでは、うつ病の改善に役立つ具体的な治療法をご紹介します。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法は、カウンセラーや臨床心理士、精神科医などの専門家と現在や過去の問題について対話しながら進めます。認知療法の基本は「思考が感情を支配し、感情が行動に影響する」という考え方です。米国認知行動療法協会のデータによれば、平均的な治療回数は約16回です。自己認識の向上、目標設定、思考パターンの変更、無駄な行動の中止などが期待できます。
薬物療法
うつ病の初期治療として、主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が処方されます。SSRIは三環系抗うつ薬に比べ副作用が少なく、脳内のセロトニンバランスを整える働きがあります。代表的な薬剤にはフルオキセチン(プロザック)、セルトラリン(ゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)、パロキセチン(パキシル)などがあります。三環系抗うつ薬は心拍リズムの乱れや低血圧、嘔吐などのリスクが高く、初回治療ではあまり選ばれません(例:パメロール、サーモンチル、ノルプラミン、ビバクチル)。効果が現れるまでには8〜12週間、症状の改善が見られるまでに約3か月かかります。
食事療法
砂糖の過剰摂取は一時的にエンドルフィンを増加させ快感をもたらしますが、継続するとエンドルフィン受容体が鈍感になり、うつ症状を悪化させることがあります。炭水化物は複合炭水化物とトリプトファンを含む食品を選びましょう。トリプトファンは脳内でセロトニン合成に必要な必須アミノ酸です。また、チロシンはノルエピネフリンとドーパミンの前駆体で、欠乏すると気分が沈みやすくなります。チロシンはカラーピーマン、ほうれん草、インゲン豆などに豊富に含まれています。
ホットライン
自殺念慮がある場合は、全米自殺防止ホットライン(1‑800‑SUICIDE)へ電話してください。24時間・年中無休で無料の相談が受けられます。
