糖尿病におけるコンプライアンス(治療遵守)の重要性
米国糖尿病協会のデータ(2007年)によると、米国人口の約7.8%が糖尿病患者です。医師は患者に対し、治療計画を守り続けることの重要性を強く訴えています。コンプライアンスは簡単な道のりではありませんが、将来の健康を見据えた献身と決意が求められます。
識別(コンプライアンスの意味)
糖尿病のコンプライアンスとは、患者が医師の指示を厳格に守ることを指します。具体例として、指示された食事療法を守る、推奨された運動を実施する、決められた時間に血糖値を測定する、処方された薬やインスリンを規定通りに服用・注射する、などがあります。
アプローチの変化
慢性疾患の治療において「コンプライアンス」という言葉から脱却しようという動きがあります。米国医学会誌(JAMA)でMartha Mitchell Funnellらは、患者自身が治療の主体であるべきだと提唱しています。医師は患者に「糖尿病と向き合う上で何を達成したいか」を尋ね、その目標達成をサポートする形にシフトすべきだ、という新しいアプローチです。
効果
コンプライアンスを守ることで、腎症、糖尿病性神経障害(特に足の感覚低下やしびれ)、糖尿病性網膜症、心血管疾患などのリスクを低減できます。米国糖尿病協会によれば、糖尿病患者の3人に2人が心臓病を発症する可能性がありますが、治療遵守によりこれらの合併症を最小限に抑えることができます。
研究結果
社会的サポートやリマインダーがコンプライアンス向上に有効であることが示されています。2010年5月18日のウォール・ストリート・ジャーナルによると、スタンフォード大学の研究で、励ましの電話やメールによる軽いリマインドが運動量を大幅に増加させたと報告されています。
注意点
コンプライアンスは容易ではありません。1987年のPublic Health ReportsでL. Pendletonらは、非遵守が長期間続くと症状が顕在化するまで患者は自覚しにくいと指摘しています。糖尿病は治療が複雑であるため、患者が継続的に実践できるよう支援する体制が必要です。
