糖尿病性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシス)とは?
糖尿病性アシドーシス(DKA)は、インスリン不足により体が脂肪をエネルギー源として利用し、ケトン体が過剰に産生されることで起こる重篤な合併症です。初めての糖尿病症状として現れることもあります。
原因
- 1型糖尿病では、インスリンが十分に分泌されず、血糖を細胞に取り込めないため、体はケトン体という酸性物質を大量に生成します。
- 2型糖尿病では、重篤な感染症やストレスなどがきっかけでインスリンが相対的に不足し、DKAが起こります。特にアフリカ系アメリカ人やヒスパニック系の患者で発生率が高いとされています。
症状
- 呼吸が深く速くなる(クスマウル呼吸)
- 皮膚や口の乾燥、顔面の紅潮
- 甘い果実のような口臭
- 吐き気・嘔吐・腹痛
- 倦怠感、頻尿・多飲、筋肉痛、息切れ、意識混濁、頭痛、食欲不振
リスク要因
- 19歳未満の1型糖尿病患者は特にDKAを発症しやすいです。
合併症
- 低血糖、低カリウム血症
- 脳浮腫、腎不全、心筋梗塞
- 昏睡、最悪の場合は死に至ることもあります。
治療
- 点滴による体液補給で血糖濃度を下げます。
- インスリン静脈投与で血糖を250 mg/dL以下にコントロールします。
- 電解質バランス(カリウムなど)を整えるための補正が必要です。
- 原因が感染症などの場合は、抗生物質などの併用治療が行われます。
