インスリン注射の正しい方法とは?
インスリンは健康な人の膵臓で自然に産生されますが、1型糖尿病患者はインスリンが全く作れない、または不足します。2型糖尿病はインスリンの作用が低下しています。1型ではインスリン注射が必須で、2型は食事や運動で管理できることもあります。正しい注射方法を守ることで血糖値の安定が期待できます。
インスリン注射の準備
手を石鹸で洗い、必要な器具(注射器、針、インスリン瓶)を揃えます。インスリンの有効期限を確認し、瓶のゴムキャップと注射部位をアルコールで拭き、乾かします。シリンジのプランジャーを必要量分だけ引き、針を瓶のゴムキャップに刺して逆さまにし、空気を抜きます。再度必要量分だけインスリンを吸い取り、針を外します。シリンジを軽く叩いて気泡を除去し、プランジャーを押し下げて残りの空気を出します。
インスリン注射の手順
皮膚をつまんで、脂肪層(筋肉ではなく)に注射します。注射部位は腹部、太もも、上腕のいずれかです。皮膚に対して針は90度で刺しますが、皮下脂肪が1インチ未満の場合は45度に傾けます。針が入ったらプランジャーをゆっくり押し込み、全量注入したら5秒間針をそのまま保持し、ゆっくり抜きます。抜いた後は注射部位を軽く押さえてインスリンの漏れを防ぎます。使用済みの針は専用の鋭利物処理容器に廃棄してください。
インスリン注射のポイント
注射部位のローテーションとタイミングが重要です。同じ場所に連続して注射すると脂肪の塊ができ、吸収が不安定になります。ADAは同じエリア内で位置を変えることを推奨しています。また、食事のタイミングに合わせてインスリンを投与することで、食後血糖上昇を抑えられます。例として、速効型インスリン(Humulin、Novolinなど)は食事開始30分前に投与すると効果的です。
