インスリンバイアルはなぜ転がすのか?正しい混合方法と注意点
インスリンとは
インスリンは糖尿病患者が血糖値をコントロールするために使用する薬剤です。タンパク質であるインスリン分子を水に溶解させた液体がバイアルに入っています。保存状態が適切であれば、約1か月程度は安定して使用できますが、時間が経つと分解して効果が低下します。
インスリンの混合方法
バイアルを冷蔵庫から取り出すと、インスリンタンパク質が底部に白い沈殿として見えることがあります。この沈殿は溶液中に再び分散させる必要があります。
最も安全な方法は、バイアルを手の間で優しく前後に転がすことです。液体が透明になるまで、固形が見えなくなるまで繰り返します。
混合の重要性
十分に混合しないと、インスリン濃度が均一でなくなり、投与量が過不足する恐れがあります。正確な濃度を保つことで、必要な血糖コントロールが可能になります。
なぜシェイクしないのか
バイアルを激しく振ると空気が混入し、気泡ができやすくなります。気泡があるとシリンジで正確な量を吸い取れず、投与ミスにつながります。
対象となるインスリンの種類
「転がす」操作が必要なのは、NPH、レント、ウルトラレントといった中間型・長時間型インスリンです。速効型や超速効型インスリンはこの手順は不要です。
