A1C検査の概要と正常範囲
事実
糖尿病患者は血糖値を可能な限り正常値に近づけることが目標です。長期間にわたる高血糖は心血管系、神経、腎臓、眼などに深刻な合併症を引き起こす可能性があります。数か月単位で血糖をモニタリングすることで、治療が適切に行われているかを医師と確認できます。
検査の概要
A1C検査はヘモグロビンが糖と結合した割合(グリコ化ヘモグロビン)を測定します。インスリン不要の2型糖尿病で血糖が安定している場合は年2回、1型糖尿病や血糖管理が不安定な場合は年3~4回実施します。診断直後や管理が不十分なときは、さらに頻繁に検査が行われることがあります。
診断への利用
米国糖尿病協会、国際糖尿病連合、欧州糖尿病学会などが参加する国際委員会は、2009年6月にA1Cを1型・2型糖尿病および前糖尿病の診断基準として採用することを推奨しました。診断後は治療効果のモニタリングにも使用されます。
検査結果の解釈
A1Cは%で示されます。非糖尿病者の正常範囲は4~6%です。2回以上で6.5%以上は糖尿病、6.0~6.4%は前糖尿病と判定されます。糖尿病患者は7%未満を目指すべきです。A1Cが上昇するほど合併症リスクが高まります。長期間血糖がコントロールできない場合、A1Cは最大で25%に達することもあります。
留意点
A1Cは日々の血糖変動を反映しません。また、鎌状赤血球症や貧血、鉄欠乏、最近の輸血などがあると結果が不正確になることがあります。
