2型糖尿病と摂食障害の実態と対策

過食性障害(BED)

国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所によると、過食性障害は短時間で大量の食事を摂り、コントロールできない感覚に陥るエピソードが特徴です。嘔吐はせず、食べた後に不快感や恥ずかしさを抱き、ほとんどの場合一人で食事をします。

BED の有病率

Barry J. Goldstein と Dirk Müller‑Wieland の『Type 2 Diabetes: Principles and Practice』によれば、BED 患者の約70%が肥満です。2型糖尿病患者の80%が肥満で、研究によっては 2.5%〜25.6%の範囲で BED が認められます。一般人口では約1〜2%が BED と診断されています。

糖尿病と摂食障害全般のリスク

米国糖尿病協会(ADA)の調査では、約700 名の糖尿病患者のうち 6〜8%が何らかの摂食障害を抱えていました。生涯にわたる発症確率は 10〜14%とさらに高く、1型・2型のいずれでもリスクは同程度です。

タイプ別の障害傾向の違い

1型糖尿病患者はインスリン投与を減らすことで体重を減らす「ジアブリミア」になりやすい一方、2型糖尿病患者は過食(BED)になる傾向が強いことが報告されています。

夜間過食症(NES)

ペンシルベニア大学医学部の研究では、2型糖尿病患者の約4%が夜間過食症(NES)を示し、BED の約2倍の頻度でした。NES は夕食後に総摂取カロリーの ¼ 以上を摂取したり、夜間に 3 回以上目覚めて食べる行動が特徴です。

患者の特徴

U‑Penn の調査によると、NES や BED を抱える 2型糖尿病患者は比較的若く、体重が重めです。また、運動や食事療法の継続が難しく、血糖管理にも支障を来すことが多いです。

糖尿病 - 関連記事