重症患者の血糖値を監視すべき理由と管理方法

血糖値異常のリスク

重症患者は高血糖(ハイパーグリセミア)と低血糖(ハイポグリセミアの両方のリスクが高く、放置すると重大な合併症を招く可能性があります。そのため、血糖値の継続的なモニタリングが不可欠です。

高血糖(ハイパーグリセミア)

重症患者で高血糖が起こる主な要因は次のとおりです。

  • ストレス反応:体内のストレスホルモン(コルチゾール、カテコラミンなど)が血糖を上昇させます。
  • インスリン抵抗性:重症状態によりインスリンの効果が低下し、細胞が糖を取り込みにくくなります。
  • 糖分を含む輸液・薬剤:点滴や薬剤に糖が含まれることが高血糖を助長します。

低血糖(ハイポグリセミア)

低血糖は以下の要因で生じます。

  • 摂食障害や絶食により血糖供給が不足する。
  • インスリンや血糖降下薬の投与過剰。

高血糖・低血糖がもたらす影響

  • 高血糖:感染リスク増大、創傷治癒遅延、臓器障害、最悪の場合死に至る。
  • 低血糖:痙攣、意識消失(昏睡)、致死的な心血管イベント。

血糖モニタリングの重要性

血糖を適時に測定することで、異常を早期に発見し、治療計画を迅速に修正できます。これにより、正常範囲を維持し、合併症のリスクを低減します。

目標血糖範囲

重症患者の目標血糖は 140〜180 mg/dL とされています。多数の臨床試験で、この範囲に保つことで合併症発生率が低下することが示されています。

モニタリング頻度

患者の状態に応じて頻度は変わります。

  • 高リスク患者:1時間ごとに測定することもあります。
  • 安定した患者:2〜4時間ごとに測定。

血糖測定を担当すべき人

正確な測定技術を習得した医療従事者が実施します。具体的には、看護師、医師、薬剤師が主な担当者です。

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