糖尿病の原因とは?
概要
糖尿病はインスリンに関わる疾患です。インスリンは血糖や栄養素をエネルギーに変えるホルモンで、インスリンが不足すると血糖値が急上昇します。インスリンがほとんど分泌されない(1型糖尿病)か、体の細胞がインスリンに抵抗性を示す(主に2型糖尿病)ことで発症します。
原因とリスク要因
糖尿病の発症には遺伝的要因と環境的要因が関与します。家族に糖尿病患者がいると、2型糖尿病のリスクは5〜10倍に高まります。
しかし、家族歴がなくても発症することがあります。研究により、1型糖尿病はHLA領域のDR3・DR4遺伝子と関連があることが分かっていますが、これらの遺伝子だけで糖尿病になるわけではなく、肥満や特定の食事、ウイルス感染などの要因が重なる必要があります。
タイプ別の特徴
1型糖尿病は自己免疫反応により膵臓のβ細胞が徐々に破壊され、インスリン産生が減少します。この過程は数か月から数年かけて進行し、初期には症状が現れません。
2型糖尿病は遺伝的素因に加え、肥満や運動不足が主な要因です。
注意すべき点
父母・兄弟姉妹・子どもなどの近親者に糖尿病、高血圧、肥満、コレステロール異常がある場合は、医師にその旨を伝えて早期の検査や生活習慣改善を相談しましょう。
専門家の見解
多嚢胞性卵巣症候群、先端肥大症、クッシング症候群、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症などの疾患も二次的に糖尿病を引き起こすことがあります。また、妊娠中に発症する妊娠糖尿病は全妊婦の約5%に見られます。
