2型糖尿病の血糖値の基準と管理方法
2型糖尿病と診断された方は、血糖値の管理が非常に重要です。血中に過剰なブドウ糖(高血糖)があると、心臓病や腎不全、失明や四肢切断といった合併症のリスクが高まります。
かつては血液サンプルを採取して測定するしか方法がありませんでしたが、現在は自己測定器や連続血糖モニタリングなど、さまざまな測定手段が利用可能です。病状管理のために測定を怠る理由はありません。
糖尿病とは
糖尿病は大きく「1型」と「2型」の2種類に分けられます。
- 1型糖尿病(インスリン依存型)は、膵臓から分泌されるインスリンが不足することで血糖が上昇します。インスリンは血中ブドウ糖をエネルギーに変換する重要なホルモンです。
- 2型糖尿病(インスリン非依存型、成人発症型)は、インスリンは十分に分泌されているものの、体がインスリンの作用に抵抗性を示すために血糖が上昇します。1型と同様に、過剰な血糖はさまざまな合併症を引き起こします。
血糖の正常範囲
血糖値は測定時の状態によって変動します。健康な人でも一時的に130 mg/dLを超えることがありますが、通常は20〜60分以内に正常値に戻ります。
空腹時(空腹血糖)は一般的に70〜130 mg/dLが目安です。食後血糖(食後2時間)は最大で180 mg/dLまで上昇することがあります。血糖管理が適切に行われている2型糖尿病患者は、これらの範囲内に収まることが期待されます。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
HbA1cは赤血球の寿命(約120日)にわたる平均血糖濃度を示す指標です。血糖測定よりも長期的な血糖コントロールの評価に優れています。健康な人や血糖がうまく管理されている患者のHbA1cは、総ヘモグロビンの7%以下が目標とされています。
血糖測定とHbA1cの使い分け
血糖測定は食事・運動・薬剤の変化をリアルタイムで把握できるため、診断直後や薬剤調整時に重宝されます。一方、HbA1cは長期的な治療効果を評価するため、治療方針が決まった後のフォローアップに用いられます。両者を組み合わせて使うことが最適です。
食事と運動が血糖に与える影響
薬物療法に加えて、定期的な運動と食事管理は血糖コントロールに大きく寄与します。運動中や直後は血糖が70 mg/dL以下に低下することがあるため、果汁やキャンディーなどの単純炭水化物で速やかに補給し、20〜30分で70 mg/dL以上に回復させることが推奨されます。
炭水化物の種類も血糖変動に影響します。単純炭水化物(例:リンゴ、ジャム、はちみつ)は血糖を急速に上昇させ、同時に急降下もしやすいです。複合炭水化物(例:オートミール、スパゲッティ、ベーグル)は上昇が緩やかで、血糖の安定に役立ちます。
