インスリンポンプの使い方と設定ガイド

インスリンポンプ(持続皮下インスリン注入、CSII)は、1日を通して設定した量のインスリンを自動的に投与し、血糖管理をサポートします。低血糖のリスクを減らし、食事の自由度も高めます。本記事では、インスリンポンプの基本的なセットアップ手順、投与設定、使用時の注意点を解説します。

インスリンポンプのセットアップ

  • ポンプ本体とカニューレ(小さな針とチューブ)で構成されます。ポンプには使い捨てのプラスチックチューブ(カートリッジ)がインスリンリザーバーとして装着されます。

  • インスリンリザーバーにインスリンバイアルから注射器でインスリンを吸い取り、カートリッジに充填します。

  • カートリッジをポンプに装着し、カニューレをポンプ本体に接続します。

  • カニューレの針端を腹部の皮下に挿入します。針端は接着パッチで固定されることが多く、投与部位として1日中使用します。

  • ポンプはベルトに装着するか、ポケットに入れて携帯します。

投与設定(インフュージョンとプリセット)

  • 数日間の平均日総投与量(単位)を算出し、その量をカートリッジに充填します。インスリンの種類が変わる場合は、医師や糖尿病管理チームに相談してください。

  • 総投与量のうち 40〜50% を基礎インスリン、残りの 50〜60% を食事時のボーラスインスリンとして配分します。基礎インスリンは 24 時間で割り、1 時間あたりの初期基礎率を算出し、ポンプに設定します。

  • 医師が決めたインスリン‑炭水化物比(1 単位のインスリンで何グラムの炭水化物をカバーできるか)を基に、食事時のボーラス量を計算します。

  • 1 単位のインスリンが血糖値をどれだけ下げるか(例:1 単位で 30 mg/dL 下がる)を把握し、補正インスリンや追加投与の目安にします。これらの数値もポンプのプリセットとして登録しておくと便利です。

使用上のポイントと注意点

  • インスリンポンプの使用開始前に必ず医師または糖尿病管理チームと相談し、開始後数週間は定期的に経過を報告してください。

  • カニューレは数日ごと、または医師の指示に従って交換し、感染リスクと機能低下を防ぎます。

  • ポンプの電源を切った場合は、再度オンにすることを忘れないよう、アラームやタイマーでリマインドしましょう。

  • 旅行時や外出時は、予備のインスリン(注射用またはインスリンペン)を持参し、ポンプが使用できなくなった際のバックアップとします。

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