2型糖尿病患者への指導方法
食事から取り込んだ栄養は血液中にブドウ糖として流れ込み、膵臓はインスリンを分泌してブドウ糖を細胞に取り込ませエネルギーに変換します。糖尿病はインスリンが十分に分泌されない、または細胞がインスリンに反応しない、あるいはその両方が原因で血糖値が慢性的に高くなる状態です。米国糖尿病協会が2007年に推計したところ、米国人口の約7.8%、すなわち2360万人が糖尿病と診断されています。2型糖尿病はインスリン抵抗性と膵臓からのインスリン分泌不足が特徴で、長期間の高血糖はさまざまな合併症を引き起こすため、患者への適切な指導が不可欠です。
指導の手順
患者が現在どの程度の知識を持ち、将来どのような課題を予想しているかを確認します。新たに診断されたばかりか、長年の糖尿病患者か、他に併存疾患があるかを聞き取り、指導内容を個別化します。
患者の発達段階や最終学歴を把握します。思春期の患者と中年の弁護士、学歴のない高齢者では指導方法が大きく異なります。
学習上の障壁をチェックします。高血糖による網膜障害で視力が低下している場合は、小さな文字の資料は避けます。また、末梢神経障害(手足のしびれや痛み)があると集中しにくくなるため、適切な配慮が必要です。
指導時に同伴者(配偶者・家族・友人など)がいるか確認します。血糖測定やインスリン注射など、細かい操作が必要な技術は、家庭でサポートできる人がいると安心です。実際に患者に手順を実演させ、正しくできるか確認します。
指導内容をまとめた配布資料を渡します。患者の学習レベルに合わせて、図解中心にしたものや文章中心にしたものを選びます。
質問や不安が生じた際に連絡できる電話番号(診療所・担当医・教育担当者など)を提供し、フォローアップ体制を整えます。
