インスリン注射の種類と使い方

インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、食事から取り込んだ糖を細胞に取り込ませエネルギーに変える重要な働きをします。Ⅰ型糖尿病では膵臓がインスリンを作れないため、外部からの注射が必要です。合成インスリンは作用時間や投与タイミングが異なる複数のタイプがあり、患者の生活リズムに合わせて選択します。

投与方法

インスリンは経口では効果がありません。消化酵素に分解されてしまうため、皮下(脂肪層)に注射して直接血中に入れます。

速効型インスリン

注射後約15分で作用が始まり、1時間で血糖降下効果がピークに達し、4〜5時間で効果が消失します。代表的な製剤はリスプロ(Humalog)などです。食事開始直前に投与するのが最適です。

短時間型インスリン

最も一般的に使用されるタイプで、食事の30〜45分前に投与します。作用開始は約30分、ピークは2〜3時間後、持続時間は約6時間です。

中間型インスリン

混濁した外観を持ち、吸収を遅くする添加剤が含まれています。代表例はNPHとレントです。

  • NPH:作用開始は2〜4時間、ピークは4〜10時間、持続時間は約16時間。
  • レント:作用開始は2〜4時間、ピークは4〜12時間、持続時間は最大18時間。

朝に投与すれば一日中、就寝前に投与すれば夜間の血糖コントロールに適しています。

長時間型インスリン

ウルトラレントは作用開始が6〜10時間後で、最大20時間持続します。ピークがほとんどなく、一定の血中インスリン濃度を保つため、朝または就寝前の投与に向いています。

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