糖尿病と上手に暮らすための生活ガイド
健康的な食習慣
血糖コントロールに最も効果的な食事行動は主に4つです。食事プランを継続して実行することで、体が血糖を自然に調整できるようになります。炭水化物を適切に減らすことがポイントです。
低血糖を防ぐためには、健康的な食材やスナックをこまめに摂取し、午後や夕方の軽食を習慣化しましょう。
食事管理を続けると、A1Cが1〜2%低下し、血圧が下がり、LDLコレステロールが15〜25 mg/dL減少、週に0.5〜1.5 kgの体重減少が期待できます。
個々の状況に応じて、炭水化物量の調整、飽和脂肪や総カロリーの削減、食物繊維の増加などが提案されます。
運動
座りがちな生活は2型糖尿病の大きな危険因子です。運動を始めることで体重が減少し、インスリン抵抗性が改善されます。定期的に運動する患者は、運動しない患者に比べてA1Cが有意に改善されます。
運動は心血管疾患の予防にも重要で、血中トリグリセリドや血圧の低下にも寄与します。
血糖値のモニタリング
血糖測定は、食事・活動・ストレスが血糖に与える影響を把握し、治療効果や薬剤調整の指標となります。インスリン使用者は、ADAの推奨に従い1日3回以上の測定が必要です。
薬物療法
食事と運動だけでは血糖コントロールが不十分な場合、経口血糖降下薬が有効です。薬はインスリン感受性の向上、肝臓での糖産生抑制、炭水化物吸収の阻害、膵臓からのインスリン分泌促進などさまざまな作用機序で血糖を下げます。
リスク予防
糖尿病の合併症は、定期的な予防ケアで大幅に減らせます。
- 年1回の眼科検診で緑内障や網膜症を早期発見。
- 定期的な健康診断で体重・血圧・血脂・薬剤の見直し。
- 歯科検診で口腔内の健康を維持。
- 足の感覚チェックや傷・潰瘍の確認で切断リスクを低減。
- 禁煙は糖尿病の悪化を防ぐ最も効果的な手段。
- インフルエンザワクチン接種で感染リスクを軽減。
- 医師の許可があれば、低用量アスピリンの継続使用を検討。
これらのセルフケアは、車の定期点検と同様に体というエンジンを長く健やかに保つための重要なメンテナンスです。
