糖尿病患者の皮膚トラブルと対策
糖尿病患者は血糖コントロールが不十分な場合、体内の水分量減少や神経障害により、さまざまな皮膚トラブルが起こりやすくなります。特に感染症は重症化しやすく、最悪の場合は壊疽や切断につながります。適切な血糖管理と日常的なケアが皮膚の健康を保つ鍵です。
乾燥肌
血糖値が高いと体内の水分が減少し、また神経障害で発汗が低下するため、糖尿病患者は乾燥肌になりやすくなります。かゆみを伴う乾燥肌を掻くと小さな切り傷ができ、感染リスクが高まります。
感染症
高血糖は細菌や真菌の増殖を助け、皮膚の切り傷や擦り傷に感染しやすくなります。特に足は血流が低下しやすく、治りにくい感染症が起こりやすい部位です。
壊疽(がんく)
感染や外傷が治らず、血流障害と神経障害が重なると組織が死滅し壊疽になります。壊疽が進行すると壊死組織の除去が必要となり、場合によっては切断や生命に関わる危険があります。
予防
最も効果的な予防策は血糖値を適正に保つことです。加えて、足の毎日チェックが推奨されます。水ぶくろや切り傷、潰瘍がないか確認し、乾燥肌には保湿剤を使用して皮膚バリアを保護しましょう。
治療
皮膚に切り傷や潰瘍ができたら速やかに医療機関を受診し、必要に応じて経口または外用の抗生物質で感染をコントロールします。重症例は入院治療や外科的処置が必要になることがあります。
