米国における小児糖尿病の統計と最新動向

米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、糖尿病は子どもやティーンエイジャーにおける主要な慢性疾患のひとつで、20歳以下の約151,000人が罹患しています。かつては1型(若年性)糖尿病が圧倒的に多かったものの、近年は2型(成人発症)糖尿病の増加が顕著です。

SEARCH研究

2002〜2003年に実施されたSEARCH for Diabetes研究では、20歳以下の米国の若者15,000人が毎年、若年発症型(1型)糖尿病と診断され、さらに3,700人が成人発症型(2型)糖尿病と初めて診断されていることが分かりました。10歳未満の子どもで2型糖尿病が発症するケースは、すべての人種・民族で極めて稀です。

全国糖尿病教育プログラム(NDEP)

全国糖尿病教育プログラムによると、米国の子どもやティーンエイジャーの運動不足や肥満の増加に伴い、2型糖尿病の発症率が上昇しています。特に、黒人、インディアン、ヒスパニック系、そして一部のアジア系・太平洋諸島系の子どもに多く見られます。若年層での成人発症型糖尿病の増加は、肥満問題が深刻化していることを示す重要な指標であり、将来的な健康リスクを高めています。

処方薬に関する研究

2008年に『Pediatrics』誌に掲載されたCoxらの研究では、米国で保険に加入している300万人以上の子どもの処方データを分析し、2型糖尿病薬の使用が調査期間の3年間で2倍に増加したことが明らかになりました。若年層で成人用薬が急増している点は大きな懸念材料です。

BMIに関する調査

2005〜2006年の全国健康栄養調査(NHANES)では、2歳から19歳の子どものうち約16〜17%が年齢・性別別BMIの95パーセンタイル以上、すなわち肥満に該当することが確認されました。これは20年前の約2倍に相当します。近年は身長・体重だけでなく、BMIを用いて体脂肪量を評価することが一般的になっています。

米国における入院傾向

2007年にアメリカ糖尿病協会(ADA)で行われたJoyce Leeらの研究では、1997年以降、糖尿病で入院する若年成人の数が顕著に増加していることが示されました。子どもの肥満率上昇が、将来的に糖尿病入院患者数の増加を「増幅」させる可能性が指摘されています。

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