危険な血糖値の範囲と健康への影響

血糖は血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度で決まります。炭水化物を多く含む食事は消化過程でブドウ糖に変わり、体にエネルギーを供給します。適正な血糖値は健康維持に必須ですが、過度に低いまたは高い状態は体に害を及ぼします。

血糖値の測定と基準

血糖は血液検査で測定され、一般的に正常とされる範囲は60〜130 mg/dL(ミリグラム/デシリットル)です。

高血糖(ハイパーグリセミア)

血糖値が200 mg/dLを超えると危険とされ、糖尿病患者では180 mg/dL以上が注意対象です。高血糖は脳卒中、眼・神経障害、頻尿、腎臓や心臓の疾患を引き起こす可能性があります。

低血糖(ハイポグリセミア)

血糖値が60 mg/dL未満になると低血糖と呼ばれ、疲労感、眠気、手足の冷感、視力低下、動悸、混乱、うつ、甘いものへの渇望などの症状が現れます。

測定タイミングのポイント

食後は血糖が上昇するため、測定は空腹時(8時間以上絶食)に行う「空腹時血糖(FBS)」か、食後すぐの「食後血糖(post‑prandial)」で区別します。

糖尿病と前糖尿病

空腹時血糖が200 mg/dL以上になると糖尿病と診断されます。空腹時血糖が100〜125 mg/dL、または食後血糖が140〜199 mg/dLの場合は前糖尿病とみなされます。

低血糖がもたらすリスク

特に高齢の糖尿病患者では低血糖が認知症リスクを高めることが報告されています。また、幼少期に頻繁に低血糖を経験すると知的障害の原因になることがあります。

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