血糖モニターの概要と選び方
血糖モニターは、糖尿病患者が自宅で血糖値を測定できる携帯型の医療機器です。糖尿病は年間約2,700万人が罹患しており、そのうち約600万人は未診断です。血糖モニターを定期的に使用することで、血糖コントロールを維持しやすくなります。
歴史
- 1960年代初頭に、医療機器のパイオニアであるレランド・クラークが世界初の血糖測定器を開発しました。
- 1970年代中頃、アントン・クレメンスが米国の病院で使用されていた大型(約10インチ)で電源が必要な血糖測定器を設計。測定には1〜2分かかっていました。
- 1980年代初頭、バイエルとロシュが家庭用血糖モニターを市販し、一般家庭でも簡単に血糖測定ができるようになりました。
機能
血糖モニターは、血液サンプルを測定ストリップに取り込み、数秒で血糖値を表示します。使用手順は次のとおりです。
- 指や前腕をランセット(小さな針)で軽く刺し、少量の血液を採取します。
- 測定ストリップをモニターに挿入し、血液をストリップ上に載せます。
- 5〜15秒待つと、画面に血糖値が表示されます。
- 医師の指示に従い、食後1時間後や朝食前、就寝前など、適切なタイミングで測定します。
タイプ
市販されている血糖モニターは40種類以上あり、価格は約4,000円から15,000円です。保険適用により無料または割引価格で入手できることもありますが、保険の対象は機種に制限されることがあります。
- Accu‑Check Aviva(ロシュ・ダイアグノスティックス):使いやすいランサー、最大500件の測定データ保存、医師へのデータ転送が可能。
- OneTouch Ultra(ライフスキャン):指と前腕の両方で測定可能、5秒以内に結果が表示される高速測定。
- TRUEread(ホーム・ダイアグノスティックス):大きなディスプレイとストリップ挿入時自動電源オン機能を搭載。メディケア対象になることも。
特徴
- 測定結果は約10秒以内に表示。
- 自動オン/オフ機能でバッテリー寿命を延長。
- 音声読み上げ機能付きモデルは、視覚に不安がある方でも利用可能。
- 測定日時が自動的に記録され、スマートフォンと連携できる機種もある。
注意点
- 医師の指示した測定時間・頻度を守ること。
- 使用前に手や測定部位を洗浄し、糖分が残っていないか確認する。
- 測定ストリップは十分に確保し、期限切れのものは使用しない。
- 機種ごとに操作方法が異なるため、付属の取扱説明書をよく読む。
