血糖値が数日間200を超えている場合、体に起こることは?
血糖値が200 mg/dL以上の状態が数日間続くと、深刻な合併症を引き起こす高血糖(ハイパーグリセミア)となります。以下に、持続的な高血糖が体に及ぼす主な影響をまとめました。
1. 脱水
血糖が高いと腎臓は余分なブドウ糖を尿として排出しようとします。その結果、頻尿が増え、体内の水分が失われて脱水症状(喉の渇き、口の乾燥、尿量減少)を招きます。
2. 電解質バランスの乱れ
持続的な高血糖はナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質のバランスを崩し、筋力低下、不整脈、痙攣などの症状を引き起こすことがあります。
3. ケトアシドーシス
1型糖尿病や進行した2型糖尿病の患者で血糖が極端に上昇すると、脂肪がエネルギー源として分解され、ケトン体という酸性物質が増加します。呼吸が速くなる、吐き気・嘔吐、腹痛、意識障害などが現れ、緊急治療が必要です。
4. 糖尿病性昏睡
血糖が600 mg/dLを超えると、脱水・電解質異常・ケトン体の蓄積が進み、意識を失う糖尿病性昏睡に陥ります。生命に関わる状態のため、速やかな医療介入が不可欠です。
5. 血管障害(微小血管症)
慢性的な高血糖は細い血管を傷つけ、網膜(網膜症)、腎臓(腎症)、神経(神経障害)に障害をもたらします。これらは失明や腎不全、切断の原因となります。
6. 心血管合併症
血糖が高い状態が長く続くと、血管壁が損傷し、プラークがたまりやすくなるため、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇します。
7. 感染症と創傷治癒の遅延
免疫機能が低下し、細菌感染にかかりやすくなります。また、創傷や皮膚の治癒が遅れ、慢性潰瘍化しやすくなります。
8. 糖尿病性足病変
末梢神経障害と血流低下が組み合わさり、足の潰瘍や感染が起こりやすく、重症例では切断に至ることがあります。
9. 視覚障害
網膜の血管障害(糖尿病性網膜症)に加えて、白内障や緑内障の進行が早まります。視力低下や失明の危険が高まります。
10. 神経障害(糖尿病性ニューロパチー)
末梢神経の障害により、しびれ・感覚鈍麻・疼痛・筋力低下が現れます。自律神経が侵されると、心拍や消化、性機能にも影響が出ます。
糖尿病患者や血糖上昇リスクがある方は、定期的に血糖を測定し、医師の指示に従った治療と生活習慣の改善を行うことが重要です。数日間続く高血糖は深刻な合併症を招くため、早期の医療受診が必要です。
