サルモネラは土壌に存在するのか?
サルモネラ症(サルモネラ感染症)
サルモネラ菌による感染症をサルモネラ症と呼びます。感染後数時間から2日程度で、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、便中の血液などの症状が現れます。
罹患状況
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国内で毎年約4万件のサルモネラ症が診断されています。軽症は報告されないことが多く、実際の罹患数は30倍以上と推定されます。米国で年間約400人が急性サルモネラ症で死亡し、世界全体では約200万人が感染しています。5歳未満の子どもは他の年齢層に比べ約5倍のリスクがあり、高齢者や免疫低下者も注意が必要です。感染は夏季に多く見られます。
1990年代初頭以降、サルモネラ菌が抗菌薬に耐性を示す株が報告されており、将来的に深刻な公衆衛生問題になる可能性があります。
サルモネラの主な感染源
不十分に加熱された肉、家禽、魚介類の摂取が最も一般的な感染経路です。加熱が不十分な卵(例:自家製マヨネーズやホランデーズソース)もリスクがあります。市販の卵は殻面の汚染防止処理が施されていますが、卵内部に菌がある場合もあります。汚染された水で育てられた魚や、汚染水で灌漑・洗浄された野菜・果物も菌を媒介します。
調理・保存・衛生管理の不備が二次感染を拡大させます。調理前・食事前・トイレ使用後・ペットの取り扱い後・おむつ交換後など、こまめに手を洗うことが重要です。十分に加熱すればサルモネラは死滅します。
土壌中のサルモネラ
汚染された水、動物の糞、未処理の堆肥や鶏糞が土壌にサルモネラを持ち込むことがあります。爬虫類(カメ、トカゲ、ヘビ)や雛・若鳥も菌を保有しやすいです。土壌に触れる作業を行う際は手袋を着用し、作業後は必ず手を洗いましょう。
注意点
サルモネラ感染は多くの場合軽症で済みますが、脱水や菌血症、反応性関節炎など重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。症状が強い場合や高リスク群は早めに医療機関を受診してください。
