自己免疫性結腸疾患の自宅でできる対策
概要
炎症性腸疾患(IBD)とは、潰瘍性大腸炎やクローン病など、結腸の自己免疫性障害を指します。セリアック病は主に小腸に影響しますが、近年は結腸にも関与する可能性が指摘されています。下痢・腹痛・血便・発熱・体重減少といった症状の寛解期間を延ばすため、食事・生活習慣の見直しや自然由来の抗炎症療法が有効です。
栄養療法
自己免疫性結腸疾患の患者は、栄養吸収不良や食事に伴う痛みから食事量が減少し、体重減少や栄養失調に陥りやすくなります。長時間の空腹は夜間の過食と激しい症状を招くため、次のポイントを守りましょう。
- 1日5〜6回の少量食を心がけ、就寝前2〜3時間は食べない。
- 食事内容も重要です。以下のような食事法が報告されています。
ローフード(生食)ヴィーガン
調理した食品をすべて排除し、果物・野菜・ナッツ・種子だけで食べることで症状が改善した例があります。ジューサーやブレンダー、フードプロセッサー、脱水機などの調理器具があると続けやすく、同じ志向の仲間と情報交換することも励みになります。
グルテン・カゼイン除去食
小麦・大麦・ライに含まれるグルテン、牛乳に含まれるカゼインは、感受性がある人に炎症反応を引き起こします。パンやパスタ、乳製品はもちろん、加工食品に隠れていることも多いので、以下の点に注意してください。
- 調理器具は専用に分け、交差汚染を防止。
- 代替穀物はキヌアや玄米、乳製品の代わりは米乳やアーモンドミルク。
- 部分水素添加油は避ける。
サプリメントと自然療法
プロバイオティクス
抗生物質使用後に増殖しやすいClostridium difficile(C. difficile)や、腸内の善玉菌が減少すると増えるカンジダ(酵母)に対して、1回の摂取量あたり最低1億個の酸性耐性乳酸菌(アシドフィルス、ビフィドス、ラクトバチルス)を空腹時に1日3回、10日間継続して摂取すると腸内環境が改善します。
アロエベラジュース・スリッパリーエルム
アロエベラジュースは便を柔らかくし消化管を鎮静させます。目安は1/2カップを1日3回。苦味が気になる場合は、スリッパリーエルム樹皮の茶でも同様の効果が期待できます。
グルタミン
腸壁の吸収機能を高めるアミノ酸グルタミンは、ビタミンC・B6と併用し、空腹時に500 mg以上を1日2回摂取すると効果的です。セリアック病で損傷した小腸絨毛の回復もサポートします。
ペパーミントオイル(エンテリコート)
腸の炎症と痙攣を抑えるとされるエンテリコートカプセルは、食後に1〜2粒を試すと痛みの軽減が報告されています。
上記の食事・サプリ・生活習慣の組み合わせは、個人差がありますので、医師や管理栄養士と相談しながら取り入れることをおすすめします。
