消化不良のタイプと対策
はじめに
消化不良とは、食道や胃での膨満感、吐き気、胸やけ、ガスによる不快感などの症状を総称したものです。食事中や食後に起こり、時間が経てば自然に治まることが多いです。米国では約4人に1人が頻繁に経験するとされていますが、医療機関を受診する人は少ないです。
主なタイプ
食道炎(エソファジア)
食道は胃へ食べ物を運ぶ管で、胃のような粘膜保護がありません。そのため胃酸が逆流すると食道が刺激され、胸やけとして知られる症状が現れます。
潰瘍性消化不良(ピロリ感染)
45歳以上の喫煙者に多く見られ、ヘリコバクター・ピロリ菌が胃粘膜に感染することで炎症を起こし、消化不良の症状が出ます。ストレスや辛い食べ物が原因という誤解が根強いですが、実際の原因は細菌感染です。
非潰瘍性消化不良(機能性ディスペプシア)
全消化不良の約2割がこのタイプで、胃から小腸への排出が異常になることが原因と考えられています。排出が遅すぎる、速すぎる、または不規則な収縮が起こり、胃の感覚神経が過敏になることが関与しています。45歳未満の若年層に多いです。
診断のポイント
症状はタイプごとに似通っているため、痛みの部位・発症時間・頻度・強さなどを総合的に評価し、必要に応じて内視鏡検査などの検査を行います。
治療・予防法
内視鏡検査は、食道炎や非潰瘍性の場合は胃粘膜に異常がないか確認し、潰瘍性の場合は胃壁に潰瘍の痕跡があるかどうかを直接観察できます。生活習慣の改善やピロリ除菌治療も重要です。
