憩室炎(Diverticulitis)に適した食事療法
高繊維食
憩室症は食物繊維が不足することが主因とされています。そのため、成人女性は1日20〜30g、成人男性は30〜40gの食物繊維を目指すのが基本です。炎症が落ち着いている間は、常に高繊維食を続けることが推奨されます。
液体食
急性の憩室炎発作時は、腸への負担を減らすために2〜3日間の液体食が行われます。スープ、ゼリー、薄めたジュースなどで水分とエネルギーを補給し、必ず医師の管理下で実施してください。長期間続けると栄養不足や脱水の危険があります。
低繊維食
液体食の後は、低繊維の柔らかい食品を徐々に取り入れます。消化が楽で腸を刺激しすぎないため、回復期に適しています。ただし、低繊維のまま長く続けると便秘や新たな憩室の形成リスクが高まります。数日〜1週間を目安に、徐々に高繊維食品へ移行しましょう。
最新の研究動向
米国国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)は、プロバイオティクス(善玉菌)が憩室疾患の予防・治療に有効かどうかを調査中です。
また、従来は種子やナッツ類は憩室に詰まる恐れがあるとして避けるよう指導されてきましたが、最新のエビデンスではそのようなリスクは認められていません。むしろ、種子やナッツは食物繊維が豊富で、積極的に摂取することが推奨されています。
食事のポイントまとめ
- 発作時は医師の指示のもと、液体食→低繊維食の順で短期間に切り替える。
- 回復後は1日20〜40gの食物繊維を確保し、全粒穀物、野菜、果物、豆類をバランスよく摂取する。
- プロバイオティクスや種子・ナッツの摂取は、最新の研究で安全性が確認されている。
