小腸の疾患

小腸は胃と大腸をつなぐ長い管で、食物からほとんどの栄養を吸収します。ここでは主な小腸疾患を紹介します。

セリアック病

グルテンに対する免疫反応で起こる疾患で、小腸の栄養吸収が低下し、体重減少や下痢を引き起こします。治療はグルテンを除去した食事が基本で、重症例は薬物療法が必要です。

クローン病

小腸・大腸の粘膜全層に炎症が広がる慢性疾患です。激しい腹痛、下痢、栄養不良が主症状で、潰瘍が腸壁を貫通すると生命に関わることがあります。根治はありませんが、症状緩和のための薬物や手術があります。

硬皮症(全身性硬化症)

自己免疫性リウマチ性疾患で、小腸の筋層が萎縮し線維化が進み、栄養吸収不全を招きます。完治は望めませんが、症状管理を目的とした治療が行われます。

ウィップル病

トロフェリマ・ウィップリイという細菌が原因の稀な感染症で、主に小腸に影響します。初期は関節痛や発熱、後期に腹痛、下痢、脂肪便、出血、リンパ節腫脹、倦怠感などが現れます。抗生物質による集中的な治療と輸液が必要です。

小腸がん

小腸の原発がんは極めて稀で、リンパ腫、平滑筋肉腫、腺癌などがあります。多くは他部位からの転移です。手術、化学療法、放射線療法が行われますが、診断が遅れることが多く予後は不良です。

小腸に異常を感じたら早めに医師の診断を受けることが重要です。

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