症状
CVSの子どもは、激しい嘔吐、吐き気、むせる感覚が突如現れます。発作時には1時間に12回まで嘔吐することもあり、通常は1〜2日続きます。発作は夜間や早朝に始まることが多く、頭痛、腹痛、下痢、めまい、発熱を伴うことがあります。
診断
診断は他の疾患を除外する形で行われます。医師は既往歴や発作のタイミングを詳しく聞き取り、腸閉塞、代謝異常、内耳障害など嘔吐の原因となり得る病態がないか確認します。
治療
現在、根本的な治療法は確立されていません。成人で有効とされる片頭痛治療薬(プロプラノロール、シプロヘプタジン、アミトリプチリン)も一部の子どもで症状軽減に役立つ可能性がありますが、臨床データは限られています。胃酸抑制薬(ラニチジン、オメプラゾール)で胃の刺激を和らげることができる場合があります。重症時は制吐薬や鎮静剤、点滴による脱水対策が行われます。
合併症
激しい嘔吐は脱水、電解質異常、食道損傷、虫歯の原因となります。これらの合併症は注意深くモニタリングし、重篤化した場合は入院治療が必要です。
予後
多くの子どもは思春期までに症状が自然に軽快し、成人になると片頭痛を発症しやすくなる傾向があります。症状のパターンを把握できれば、予防薬の使用や食事・睡眠などのトリガー回避により発作をコントロールしやすくなります。
