クレスター(ロスバスタチン)と胃痛について
クレスターはロスバスタチンカルシウムというスタチン系薬剤のブランド名で、血中コレステロールを下げる目的で処方されます。動脈硬化(血管の詰まり)予防や、低コレステロール食と組み合わせた治療計画の一環として使用されます。LDL(悪玉)コレステロールを最大52%減少させる効果がありますが、胃痛をはじめとした副作用が報告されています。
クレスターの作用機序
肝臓は血中コレステロールの大部分を合成します。クレスターは肝臓の酵素HMG‑CoA還元酵素を阻害し、コレステロール合成を抑制します。また、血中のコレステロール取り込みと分解を促進し、LDL(悪玉)を減らすと同時にHDL(善玉)を増加させます。スタチン系薬剤の中でも代表的なHMG‑CoA還元酵素阻害薬です。
服用量と使用方法
クレスターは経口錠剤で、5〜40mgの範囲で処方されます。通常は10mgから開始し、リスクが高いと判断された場合は5mgから開始します。リスクが高いとみなされる例として、アジア系アメリカ人、シクロスポリン服用者、重度の腎不全患者、65歳以上などがあります。40mgは20mgと食事療法で効果が不十分な場合に限り使用されます。投与開始後2〜4週間で血中脂質を測定し、必要に応じて用量を調整します。
腹痛(胃痛)などの副作用
アストラゼネカ(クレスターの開発メーカー)は、腹痛、頭痛、筋肉痛、吐き気、倦怠感を「頻度は低いが一般的な」副作用として掲載しています。これらは治療を中断せずに自然に軽減することもありますが、2005年3月にFDAがスタチン系薬剤で重篤な筋肉障害が報告されたことを受け、クレスターは安全使用と用量に関する指針を改訂しました。
服用前の注意点
妊娠中または妊娠予定がある場合は必ず医師に伝えてください。授乳中の方も同様です。過去に筋肉の痛みや弱さ、肝臓・甲状腺・腎臓の疾患がある場合は、クレスターが適さない可能性があります。アルコールを1日2杯以上摂取する方や、他の処方薬・市販薬を服用している方も必ず医師に報告してください。
警告と対処法
服用中に腹痛や上記の副作用が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。医師は用量の変更や薬剤の中止を指示することがあります。米国国立衛生研究所(NIH)は、医師の指示なしに用量を変えたり中止したりしないよう推奨しています。
