消化器系は口から肛門までのすべての臓器を含み、時には膵臓や肝臓も含まれます。これらの部位に起こる障害は、軽い不快感から重篤な症状まで様々です。以下に代表的な消化器障害とその特徴、対処法をまとめました。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜が慢性的に炎症を起こす疾患です。腹痛、血便、粘液や膿の混じった下痢、発熱、貧血、直腸出血などが主な症状です。症状が重いと日常生活や仕事・学業に支障をきたすことがあります。

消化不良

上腹部の痛みや灼熱感、膨満感、胸やけ、吐き気などを伴う、胃腸の不調総称です。刺激の強い食べ物や過剰な胃酸が原因とされ、食事内容の見直し、禁煙、ストレス軽減、制酸剤や市販薬の使用、場合によっては牛乳を試すなどで症状緩和が期待できます。

食物不耐症

特定の食材を体が受け付けず、消化・吸収がうまくいかない状態です。乳糖不耐症や生野菜に含まれる酵素への反応が代表例です。調理により酵素が失活すれば摂取可能になることがあります。主な症状は腹部膨満、吐き気、嘔吐、下痢、肛門周囲の痒み、便秘です。

胃食道逆流症(GERD)

胃酸や胃内容物が食道へ逆流し、胸やけ、胸痛、嚥下困難を引き起こす疾患です。重症化すると喉の損傷や胃潰瘍を招くことがあります。対策としては、チョコレート、カフェイン、辛い・酸性・脂っこい食べ物を避け、就寝時は頭部を高くする、アルコールを控える、食事は少量頻回に摂る、体重管理、食後2〜3時間は横にならないなどが有効です。

ウイルス性胃腸炎

ウイルス感染による胃と腸の炎症で、下痢、嘔吐、頭痛、発熱、腹部痙攣などの症状が現れます。インフルエンザウイルスとは無関係で、細菌・寄生虫・薬剤が原因ではありません。正確な診断は医師に相談してください。