急性脂肪肝症候群とは
肝臓の役割
肝臓は右上腹部に位置し、サッカーボール大の大きさです。体内の有害物質や老廃物を除去するフィルターとして機能し、代謝・血液凝固因子の生成など、生命維持に不可欠な働きを担っています。薬剤、アルコール、毒素、外傷、過剰な脂肪摂取などが原因で肝臓自体がダメージを受けると、機能不全に陥る恐れがあります。
脂肪肝症候群
脂肪肝症候群は、肝臓が脂肪を適切に分解できなくなる状態で、原因はアルコール、薬剤、毒素、外傷、過剰な脂肪摂取など多岐にわたります。食事中の脂肪だけが原因ではなく、さまざまな要因が関与します。多くの場合は無症状ですが、倦怠感、体重減少、上腹部痛などが現れることがあります。
炎症
米国メイヨークリニックによると、過剰な脂肪が肝臓に蓄積されると、一部の患者で炎症が起こります。炎症は肝細胞の機能を阻害し、さらなる合併症(肝線維化など)を招くリスクがあります。
肝組織の線維化(瘢痕化)
炎症が進行すると肝臓組織が瘢痕化し、正常な肝機能が低下します。瘢痕が過度になると、肝臓は本来の働きを失い、急性脂肪肝症候群や肝不全に至ることがあります。
急性脂肪肝症候群
慢性的な脂肪肝が進行し、急性期に入ると出血や脳圧亢進といった重篤な症状が現れます。原因が特定できれば、体重減少や薬剤の変更で改善を試みますが、急性期に至った場合は緊急治療が必要です。
急性肝不全
急性肝不全は、肝機能が急激に失われた状態です。早期に入院して適切な医療介入を行えば回復するケースもありますが、重症例では肝移植が唯一の治療手段となります。肝不全が進むと腎不全、脳浮腫、感染リスク増大、止血障害など多くの合併症が起こります。
