セリアック病と過敏性腸症候群の違いとは
セリアック病(CD)とは
セリアック病は、グルテンに対する免疫反応が原因で起こる疾患です。小麦・大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」を摂取すると、小腸の粘膜が炎症を起こし、栄養吸収が阻害されます。その結果、栄養不良や体重減少、下痢・腹痛などの消化器症状が現れ、これらは過敏性腸症候群(IBS)と似た症状です。
過敏性腸症候群(IBS)とは
IBSは「機能性疾患」と呼ばれ、腸自体に構造的な異常はありません。脳と腸の情報伝達がうまくいかず、腸の運動や感覚が乱れることで、腹部膨満感、下痢、便秘などの症状が出ます。
食事の違い
- IBSの患者は、グルテンに対して軽度の感受性を示すことがありますが、セリアック病ほどの強い不耐性はありません。多くの場合、ほとんどの穀物は問題なく摂取できます。
- セリアック病では、グルテンを含むすべての食品を完全に除去しなければ、腸の慢性的な損傷が進行します。グルテンフリーの食事は必須です。
注意点
セリアック病協会によると、治療せずに放置すると小腸の損傷が慢性化し、生命を脅かす状態になることがあります。また、骨粗鬆症や不妊、他の自己免疫疾患のリスクも高まります。
予防と管理
どちらの疾患でも、症状を引き起こす食べ物を特定し、適切に除去することが生活の質向上につながります。特にセリアック病は、グルテンを除くことで腸の回復が期待でき、長期的な合併症を防げます。
