胃・消化器系の障害と対策

胃や腸の不調は日常生活に大きな支障を来すだけで、セリアック病のように生涯にわたる生活習慣の見直しが必要になることもあります。多くの症状は食事の工夫や市販薬・処方薬で改善できます。腹痛、下痢、便秘、嘔吐感などの症状がある場合は、早めに医師の診断を受けましょう。早期診断が早期回復への第一歩です。

セリアック病

セリアック病はグルテンに対する不耐性で、オート麦、ライ麦、大麦、小麦に含まれるグルテンが腸粘膜を損傷し、栄養吸収不良を引き起こします。主な症状は疲労感、うつ、イライラ、腹痛、嘔吐、皮膚のかゆみ(水疱状皮膚炎)などです。骨粗鬆症や貧血を合併することもあります。血液検査や腸粘膜生検で診断され、治療はグルテンを完全に除去した食事です。

炎症性腸疾患(IBD)

炎症性腸疾患は潰瘍性大腸炎やクローン病など、腸が慢性的に炎症を起こす疾患群です。腹痛、痙攣、体重減少、下痢が代表的な症状です。便潜血や細菌検査、X線、内視鏡検査で診断されます。治療は食事療法、抗炎症薬、必要に応じた抗生物質です。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は腸の蠕動が過剰または低下し、便秘・下痢・膨満感・腹痛・粘液便などが現れます。食事の改善、ストレス管理、トリガー食品の回避が基本です。症状が重い場合は医師に相談し、薬物療法を検討してください。

胸やけ(胃食道逆流症)

食事後に食道の弁がうまく閉まらないと、胃酸が食道に逆流し胸やけが起こります。酸っぱい味や胸部の灼熱感が典型的です。市販の制酸剤を使用し、食事は少量で頻回に、食後すぐに横にならないようにしましょう。禁煙、脂肪分の多い食事の控え、原因食品の回避も有効です。必要に応じて処方薬を医師に相談してください。

潰瘍

抗炎症薬の過剰使用、胃酸過多、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が主な原因で、胃・食道・腸の粘膜に痛みを伴う潰瘍が形成されます。食後の痛み、嘔吐、膨満感、体重減少がみられます。ストレスやアルコール・喫煙は症状を悪化させるため、禁酒・禁煙が推奨されます。治療は抗菌薬、制酸薬、食事療法、必要に応じた処方薬です。

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