アロエベラの成分

アロエベラには主にラテックス(アロエジュース)とゲルの2つの部分があります。ラテックスは葉の外側の緑色の皮のすぐ下にあり、黄色く苦味があります。ジュースや乾燥顆粒としてサプリメント形態で販売されます。一方、ゲルは葉の内側の透明なゼリー状の組織で、化粧品や飲料に利用されます。製品表示が不十分な場合、ゲル製品にラテックスが混入していることもあるため、成分表の確認が重要です。

使用用途

アロエラテックスは民間療法で強力な刺激性下剤として用いられてきました。かつて米国食品医薬品局(FDA)はその使用を認可していましたが、2002年に安全性や表示の問題から承認が取り消されました。がんやエイズなど重篤な疾患の治療目的で使用された例もありますが、死亡例や腎・肝障害が報告されているため、内部摂取は推奨されません。

主な有効成分

ラテックスの下剤効果は、主にアロイン、アロエエモジン、バルバロインといった蒽レクイノン配糖体に由来します。製造者によっては糖類、脂肪酸、糖タンパク質、酵素、サリチル酸、シンナミック酸、尿素窒素、フェノール、プロスタノイド、マグネシウムラクト酸、硫黄、食物繊維などが混在します。

作用機序

摂取された蒽レクイノン配糖体はほとんど消化されずに大腸へ到達し、腸管の蠕動運動と水分量を増加させます。その結果、便が柔らかくなり、排便回数が増えるという下剤作用が現れます。

副作用

代表的な副作用は腹部痙攣・痛み、下痢、電解質バランスの乱れです。長期使用により慢性下痢、体重減少、脱水、低カリウム血症、甲状腺機能障害、不整脈、出血傾向、肝腎不全、最悪の場合は死に至ることもあります。

薬物相互作用

アロエラテックスは血糖降下薬、抗凝固薬(ワルファリン、ヘパリン)、グリブリド、利尿薬、ジゴキシン、血圧薬、セボフルランなどと相互作用する可能性があります。また、腸内通過が速いため、同時に服用した薬の吸収を阻害することがあります。

使用上の注意

以下の方はアロエラテックスの摂取を避けてください。

  • クローン病、痔核、虫垂炎、潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患の患者
  • 月経中の女性(出血が増える可能性)
  • 高血圧、糖尿病、腎・甲状腺・肝・心疾患を持つ方(電解質バランスが乱れやすいため)
  • 妊娠中・授乳中の女性(子宮収縮や乳汁への分泌が不明)
  • 小児

安全に使用するためには、医師や薬剤師に相談し、ラテックスが含まれる製品は内部摂取しないことが重要です。