腸疾患とその症状
腸(大腸)は長い腸管とも呼ばれ、腸内細菌と共に消化の最終段階を担い、体内の固形廃棄物を排泄します。腸の疾患は、軽度の下痢や便秘から、生命を脅かす大腸がんまで幅広く存在します。
一般的な症状
- 膨満感、腹部のけいれん、便秘、腹痛、過剰なガス、下痢、吐き気、腹部の腫れ、食欲不振、便に血が混じるなど。
炎症性腸疾患(IBD)
- 炎症性腸疾患は腸が赤く腫れる状態を指し、代表的なものに潰瘍性大腸炎とクローン病があります。主な症状は腹部の痙攣、下痢、腹痛、血便、体重減少です。どちらも腸に潰瘍(痛みを伴う潰れ)を形成します。
過敏性腸症候群(IBS)
- 過敏性腸症候群は「機能性障害」と呼ばれ、腸自体に構造的な異常はありませんが、神経や筋肉が過敏になり、食事に対して過剰に反応します。主に便秘型(IBS‑C)と下痢型(IBS‑D)の2タイプがあり、原因は明確ではありませんが、ストレスや食事が関与すると考えられています。
大腸がん
- 大腸がんは毎年数万人が罹患する致命的な疾患で、直腸がんと合わせて「大腸癌」と呼ばれます。がんは良性のポリープから発生し、放置すると悪性腫瘍へと進行します。症状は便通の変化(便秘や下痢)、腹部の痙攣、過剰なガス、腹痛などです。
予防と対策
- 腸疾患の予防には定期的な健康診断と適切な食物繊維の摂取が重要です。推奨年齢に達したら、3〜5年ごとに大腸内視鏡検査(大腸鏡)を受けましょう。また、便通の変化や腹痛、血便などの症状が続く場合は早めに医師の診察を受けることが大切です。
