胃ウイルスと食中毒はどのように違うのか?
胃ウイルスの基礎
いわゆる「胃腸風邪」や「胃ウイルス感染症」は、実際にはウイルス性胃腸炎です。アデノウイルス、アストロウイルス、ノロウイルス、ロタウイルスなどが原因となります。健康な人は 1〜10 日で自然に回復することが多く、重篤な合併症はまれです。
胃ウイルスの症状
ウイルスに感染してから症状が出るまでには数日かかることがあります。代表的な症状は以下の通りです。
- 血液が混ざっていない下痢
- げっぷやおならの増加
- 腹痛・腹部不快感
- 吐き気・嘔吐
- 筋肉痛・倦怠感
- 軽度の発熱
医師の診察が必要か
ウイルス性胃腸炎は自然に治りますが、次の場合は早めに受診してください。
- 高熱が続く
- 便や嘔吐物に血が混ざる
- 症状が急激に悪化する
- 24 時間以上水分が摂取できない、脱水症状が疑われる
食中毒の基礎
食中毒は、細菌・ウイルス・寄生虫などの病原体が付着した食べ物や飲み物を摂取したことが原因で起こります。症状の軽重は、汚染された物質の種類や体調によって大きく異なります。
食中毒の症状
食中毒の症状もウイルス性胃腸炎と似ていますが、以下の点が特徴的です。
- 嘔吐・下痢(時に血が混じることも)
- 腹部のけいれん・痛み
- 低熱または熱が出ないことも
- 全身の倦怠感・脱力感、時には失神
医師の診察が必要か(食中毒)
食中毒でも必ずしも受診が必要なわけではありませんが、次の場合は医療機関を受診してください。
- 症状が数日以上続く、または急に悪化した
- 体温が 39℃(102°F)を超える高熱がある
- 便や嘔吐物に血が混じる
- 脱水症状が見られる
胃ウイルスと食中毒の見分け方
自宅で両者を完全に区別することは難しいです。症状が数日で改善しない、または重症化した場合は必ず医師に相談しましょう。医師は症状の経過や食事内容を詳しく聞き取り、必要に応じて血液検査や便検査を行います。
食中毒の原因が特定できないこともありますが、その場合は安静にし、十分な水分補給を続けることが基本です。
