裂孔ヘルニアの概要と治療法
解剖学
裂孔(ひざく)は横隔膜にある開口部で、胸腔と腹腔を分けています。この開口部が弱まると、胃の上部が胸腔へ突出します。
主な症状
裂孔ヘルニアで最もよく見られる症状は胃食道逆流症(GERD)です。胸部に焼けつくような痛みがあり、上腹部から胸へと広がります。前かがみになると酸が逆流することもあります。
留意点
GERDと裂孔ヘルニアは関連があるものの、直接的に相互因果関係があるわけではありません。ヘルニアがあってもGERDがない人や、GERDがあってもヘルニアがない人が多数います。
予防と治療
喫煙や肥満は裂孔ヘルニアのリスクを高めます。ヘルニア部位の血流が阻害される危険がある場合は、腹腔鏡手術で胃を元の位置に戻す必要があります。
合併症の警告
放置した場合、重度のGERDは食道炎(食道炎症)を引き起こす可能性があります。
原因に関する考察
遺伝的要因に加えて、妊娠・出産時の腹圧上昇、体重増加、慢性的な咳や排便時のいきみなどが裂孔ヘルニアを誘発すると考えられています。
