慢性特発性便秘について

慢性特発性便秘(機能性便秘)は、原因が不明なまれな消化器疾患です。ホルモンや神経、肛門・直腸・大腸の筋肉に問題があることが関与しています。女性に多く見られ、従来の便秘治療に反応しにくいため、治療が難しいとされています。

大腸筋の問題

大腸の筋肉が正常より遅く働くことで便が進みにくくなります。主に以下の3タイプがあります。

  • 大腸惰性(コロニック・イナータ)
  • 通過遅延(ディレイ・トランジット)
  • 骨盤底機能不全

骨盤底機能不全は、肛門や直腸周囲の筋肉が弱く、排便時に十分に収縮できない状態です。

構造的異常

肛門や直腸の解剖学的異常も便秘の原因になります。肛門の異常は「肛門失弛緩(アニスム)」、直腸の異常は「肛門直腸機能不全」と呼ばれ、筋肉が適切に弛緩できず、便の排出が妨げられます。

排便回数の減少

米国国立衛生研究所(NIH)によれば、1週間に3回未満の排便は便秘と定義されます。慢性特発性便秘の患者は、しばしばこの基準を下回ります。

便の性状

便は小さく、硬く、乾燥していることが多く、排出時に痛みや不快感を伴います。これがさらに排便回数の減少を招く悪循環となります。

関連症状

腹部膨満感や、腸が満たされたような感覚(満腹感)を伴うことがあります。

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