虫垂炎の症状と治療法
米国では15人に1人以上が虫垂炎を発症します。虫垂は大腸から伸びる約9cmの小さな組織で、機能は未解明です。虫垂はなくても普通の生活が送れますが、炎症と感染が起きると虫垂炎となり、外科的に切除(虫垂切除術)されます。
虫垂炎の痛み
虫垂炎の最も分かりやすいサインは、虫垂のある部位の痛みです。感染により虫垂が腫れ、膿がたまり、周囲が圧痛になります。初期はへその周辺に鈍い痛みが現れ、12〜18時間で下腹部右側へと移動します。最終的に右下腹部に強い痛みが集中し、咳や急な動きで痛みが増します。
反跳痛(リバウンド圧痛)
医師は診断の際、反跳圧痛を確認します。虫垂部位を軽く押し、急に離すと痛みが増すのが特徴です。また、白血球数の増加も虫垂炎の指標となります。
その他の症状
発熱(37.2〜38.9℃)、食欲不振、吐き気・嘔吐、便秘や下痢などが見られます。
腹腔鏡手術(腹腔鏡下虫垂切除術)
虫垂炎が確定すると、通常は虫垂切除術が行われます。米国だけでも年間約8万件実施されています。開腹手術は腹部に1つの切開を行いますが、腹腔鏡手術は小さな切開を数か所作り、カメラ付きの腹腔鏡と細い器具で虫垂を除去します。回復は早く、入院は約2日、術後3週間で通常の生活に戻れます。
合併症の治療
虫垂が破裂すると腹膜炎(腹腔内感染)を起こし、長期入院と大量の静脈抗生物質投与が必要です。重篤な合併症であり、迅速な治療でも死亡リスクがあります。炎症が強い場合は、まず抗生物質で感染を抑え、腹部が安定した後に手術を行うこともあります。
