スライドボードを使用した転移手順

患者さんを車椅子からベッド、トイレ、車のシートなど別の面へスライドボードで転移させる際は、転倒防止が最重要です。転移中は歩行ベルト(ゲートベルト)を患者の腰に装着し、手は患者の股関節・肩・上半身に添えてコントロールします。患者に移動方向を伝え、できるだけ自分で動くように促しましょう。

転移手順

  1. 車椅子をベッドや椅子、車のシートにできるだけ近づけ、二つの面の間の隙間を最小限にします。

  2. 患者の股を交互に前方へスコットさせ、ベッドやシートの端に近づけます。座位から転移する場合は、背もたれに肩を押し付けてもらいます。

  3. 患者に少し左へ体を向けさせ、腰にゲートベルトを装着します。

  4. 患者の右脚を持ち上げ、スライドボードを尻と太ももの下に45度の角度で置きます。

  5. 患者の足を床に平らに置き、右足を患者の足の間に入れます。

  6. 右腕を患者の左股に回し、まるでシートベルトのように固定します。

  7. 左腕とゲートベルトを患者の右肩に回します。

  8. 患者の進行方向を妨げないよう、横に少し退きます。

  9. 患者に前傾してもらい、転移中は前かがみの姿勢を保つよう指示します。これにより尻がボードから滑り落ちにくくなります。

  10. 患者に左手を出発面に、右手をスライドボードに置くよう指示します。

  11. 「3」のカウントで患者にスコットまたはスライドさせます。

  12. 患者を左方向に回転させながら新しい面へ滑らせます。必要なスコット回数は患者の筋力や可動域により異なります。

  13. 患者が安定したら手で支え続け、左尻と太ももの下からボードを取り除きます。

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