芽球症(ブラスチョミコーシス)の定義と概要

概要

芽球症(ブラスチョミコーシス)は、土壌や腐木に生息する真菌 Blastomyces dermatitidis が吸入されて発症するまれな真菌感染症です。発症率は10万人に1〜2人(0.001〜0.002%)と極めて低く、米国中西部・南中部やカナダで主に報告されています。

罹患しやすい人

感染した土壌に触れたり、吸入したりする機会が多い人がリスクが高いです。免疫抑制状態(HIV感染、臓器移植後、免疫抑制薬使用など)でも罹患しやすく、男性にやや多く見られます。

主な症状

肺に限定された場合は初期症状が出にくいことがありますが、真菌が血流に乗って全身へ拡がると、皮膚や骨に潰瘍ができるほか、胸痛、咳、発熱、関節・筋肉のこわばり、体重減少、発疹、呼吸困難、倦怠感などが現れます。

診断方法

胸部X線検査で肺や心臓、横隔膜の状態を確認します。皮膚や組織の生検で真菌の有無を顕微鏡で調べ、痰培養でも診断が可能です。

治療と予後

軽症で肺にとどまる場合は経過観察で済むこともありますが、一般的には抗真菌薬(フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール)が使用され、重症例ではアンフォテリシンBが投与されます。適切に治療すれば多くの患者は回復しますが、放置すると致命的になる可能性があります。

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