ロルフィングが脳性麻痺に与える効果とその限界
概要
脳性麻痺は、生後2年以内の脳損傷が原因で運動制御が失われ、痙攣や不随意運動が生じます。ロルフィングは、臓器・神経・組織・骨格を支える結合組織に働きかけるボディワークです。研究では、症状に応じて効果に差があるものの、一定の患者に有益とされています。
研究概要
1981年にDevelopmental Medicine and Child Neurologyに掲載された研究では、軽度から重度までの脳性麻痺患者10名を対象にロルフィングの効果を検証しました。
歩行速度(Gait Velocity)
軽度から中等度の患者では歩行速度が向上しましたが、中等度群では僅かな改善にとどまりました。
歩数と歩幅(Cadence と Stride Length)
軽度患者は歩数(1分間のステップ数)と歩幅が改善しました。その他の重症群では変化が見られませんでした。
筋力
ロルフィングは筋力向上には寄与しないことが示されました。
結論
ロルフィングは軽度の脳性麻痺に対して歩行機能の一部改善が期待できるものの、中等度・重度患者への効果は限定的です。特に重症患者では本研究で測定された項目すべてにおいて改善が認められませんでした。
