中間航路での疾病はどれほど一般的だったか?
中間航路(ミドルパッセージ)は、大西洋奴隷貿易において、アフリカからアメリカ大陸へ奴隷が輸送された段階です。船内は極めて過密で衛生状態も劣悪であり、さまざまな感染症が蔓延しました。
主な感染症
- 天然痘:高い感染力を持ち、発熱・発疹・膿疱を伴い、致死率が高い。
- 黄熱病:発熱・黄疸・出血を引き起こし、致命的なケースが多い。
- 発疹チフス:シラミやノミが媒介し、発熱・発疹・頭痛を伴う。致死率が高い。
- 赤痢:激しい下痢・発熱・腹痛を伴い、脱水症状により死亡することが多い。
- 壊血病:ビタミンC欠乏により歯茎出血・皮膚潰瘍・倦怠感が出現し、重症化すると死に至る。
これらに加えて、マラリア、はしか、インフルエンザなども頻繁に発生しました。船内の換気不足や不潔な食水、栄養不足が病気の蔓延を助長し、到着前に多くの奴隷が死亡しました。
影響と歴史的意義
中間航路での疾病はアフリカ系ディアスポラに甚大な被害をもたらし、数百万人が命を落とすか、永続的な障害を負いました。これらの悲劇は大西洋奴隷貿易の残虐性を示す重要な証左です。
