脊柱側弯の治療法

脊柱側弯は、背骨が左右に異常に曲がる状態で、主に小児期に診断されますが、未診断のまま成人になるケースもあります。女性に多く、家族性が見られることがあります。原因は不明ですが、症状の進行度に応じて様々な治療法が選択されます。

経過観察

軽度(20度未満)の側弯は、治療を必要としないことが多く、定期的な観察が中心です。成長期の子どもは、4〜6か月ごとに診察し、曲がりが悪化しないか確認します。

ブレース療法

ミルウォーキーブレース

背骨の曲がりが25〜40度の場合に使用されます。ミルウォーキーブレースは首環と背部・顎部のサポートが特徴で、かつては全ての側弯に用いられましたが、現在は上部胸椎の曲がりに限定されます。

ロープロファイルブレース(下肢ブレース)

現在最も一般的に使用されるブレースは、ロープロファイルブレース(別名:アンダーアームブレース、胸腰仙骨装具)です。プラスチック製で患者の体形に合わせて成形され、腕下部・肋骨・腰部・骨盤を覆います。服の下に装着してもほとんど目立ちません。

手術療法

曲がりが40〜50度を超える場合、手術が検討されます。手術は根本的な治癒ではなく、側弯の進行を止めることが目的です。主に椎体間固定術が行われ、スクリュー、ワイヤー、金属ロッド、フックなどで椎骨を連結し、骨移植により椎体を融合させます。インプラントは長期にわたり支えとして残ります。

その他の治療法

米国国立衛生研究所(NIH)は、カイロプラクティック、栄養補助食品、電気刺激などの代替療法を紹介していますが、側弯の進行を止めるエビデンスはありません。運動療法も直接的な側弯改善効果は期待できませんが、全身の健康維持や精神的な充実感を高めるために推奨されています。

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