DNA抽出の手順とポイント

DNAとは

DNA(デオキシリボ核酸)は遺伝情報を保持する核酸で、二本鎖のらせん構造をしています。研究や比較のためには、DNAを抽出して純粋な状態にする必要があります。

サンプルを破砕する

まず、生体サンプルを細胞破壊し、DNAを放出させます。実験室では高速振動装置を使いますが、家庭ではブレンダーで代用できます。ゴキブリや自宅の草など半カップ程度のサンプルに、塩少々と水1カップを加えて高速で約15秒間撹拌します。塩は後でDNAを沈殿させる助けになります。

細胞膜と核膜の分離

細胞は脂質膜で包まれ、さらに内部に核膜があります。核膜を取り除くには界面活性剤(食器用洗剤など)を使用します。サンプルを濾過し、洗剤大さじ2を加えて5〜10分放置します。その後、1/3程度の容量の試験管に移します。

核のタンパク質を分解する

DNAはタンパク質で保護されています。これを分解するには酵素が必要です。市販の肉用柔らかくする粉(パパイン酵素)やパイナップルジュース、コンタクトレンズ用洗浄液などが利用できます。各試験管に少量の柔らかくする粉を加えて軽くかき混ぜます。実験室では専用酵素を使用します。

液体DNAを沈殿させて固体化する

DNAは水に溶けたままですが、アルコールには溶けません。70〜95%のエタノールまたはイソプロパノールをゆっくりと試験管の内側に注ぎ、最終的に水とアルコールが同量(約50%)になるまで止めます。すると、DNAの長い糸状分子がアルコール層の境界付近に白く糸状の塊として現れます。

実験室では遠心分離機を使ってこの過程を速めますが、家庭でも自然沈殿で同様の結果が得られます。必要ならストローでDNA塊を採取し、顕微鏡で観察できます。

DNAの確認

実験室では紫外灯や蛍光染料(エチジウムブロミドなど)を用いてDNAを可視化します。家庭での簡易確認は難しいですが、DNAが白く糸状に見えることが抽出成功の目安です。

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