脂肪肝の状態と治療法は?

脂肪肝(肝臓脂肪沈着症)は、肝臓に過剰な脂肪が蓄積する状態です。多くの場合症状はなく、血液検査や触診で偶然に発見されます。脂肪が大量にたまると炎症を起こし、脂肪肝炎(ステアトヘパチティス)になることがあります。米国肝臓財団(ALF)によると、脂肪肝炎はアルコール性と非アルコール性の2タイプに分かれます。

症状

  • 脂肪肝自体はほとんど自覚症状がなく、血液検査の異常や腹部触診で肝臓が大きいことが指摘されるまで気付かれません。
  • 脂肪肝が進行して脂肪肝炎になると、腹痛、倦怠感、体重減少、意識障害、脱力感などの症状が現れることがあります。

診断

  • 医師は血液検査の結果や画像診断(超音波、CT、MRI)で脂肪肝の可能性を確認します。
  • 他の肝疾患が除外された場合に脂肪肝と診断されますが、確定診断は肝生検(針で肝細胞を採取し顕微鏡で確認)で行われます。

原因

  • 過剰な食事や飲酒が主な原因です。肝臓が処理しきれない脂肪が蓄積します。
  • リスクが高いのは、アルコール依存者、肥満・過体重の人、糖尿病患者、トリグリセリド(中性脂肪)が高い人です。
  • 遺伝的要因で自然に発症するケースもあります。

治療・予防

  • 現在、脂肪肝を直接治す薬や手術は確立されていません。
  • 生活習慣の改善が最も効果的です。体重減少、トリグリセリドの摂取制限、糖尿病の管理、定期的な運動、バランスの取れた食事、アルコールの制限または禁酒が推奨されます。

肝硬変への進展

  • 脂肪肝が脂肪肝炎に進行すると、炎症に伴う組織の瘢痕化(線維化)が起こり、最終的に肝硬変に至る可能性があります。肝硬変は肝不全につながる重大な疾患です。

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