移植後に起こる宿主対移植症候群(GVHD)とは?
宿主対移植症候群(GVHD)とは
GVHDは、幹細胞移植後に起こり得る重篤な合併症です。提供された幹細胞(移植片)が受容者の組織(宿主)を攻撃することで発症します。
主な影響臓器と症状
GVHDは全身のどの臓器でも起こり得ますが、特に皮膚、肝臓、肺、消化管に多く見られます。代表的な症状は以下の通りです。
- 皮膚の発疹・かゆみ
- 口腔乾燥
- 吐き気・嘔吐
- 下痢・体重減少
- 倦怠感・呼吸困難
- 黄疸(皮膚・眼球の黄変)
- 肝不全・腎不全
- 最悪の場合、死亡に至ることもあります
治療と予後
GVHDは致命的になることもありますが、根治療法はありません。免疫抑制薬や症状緩和のための治療により、生活の質を向上させることが可能です。適切な管理を受けた患者の多くは、長期にわたり健康な生活を送れます。
リスク要因
GVHDは、近親者以外のドナーからの幹細胞移植で特に頻発します。また、受容者の免疫機能が低下している場合もリスクが高まります。
予防策
- ドナーと受容者のHLA型をできるだけ一致させる
- 移植前後に免疫抑制薬を投与し、免疫反応を抑える
- 臍帯血移植を利用することでリスクを低減できる場合がある
GVHDは幹細胞移植に伴う重要なリスクですが、適切な予防と治療により多くの患者が安全に生活できます。
