前庭機能低下(めまい・バランス障害)

前庭機能の低下はめまいやバランス障害を引き起こし、飼い主にとってもペットにとっても大きなストレスとなります。正確な診断と迅速な治療が必要です。

機能

  • 前庭は内耳に位置し、頭部や体の動きを脳に伝える信号を送ります。これによりペットは姿勢を保ち、バランスを取ることができます。

同定(症状)

  • 前庭障害のあるペットはよくつまずき、倒れやすく、協調運動が不良でその場で円を描くことがあります。頭を片側に傾けて保持する姿勢が見られ、眼球が左右または上下に速く動く眼振も頻繁に観察されます。

原因

  • 前庭機能低下の原因は多数ありますが、最も一般的なのは特発性(原因不明)前庭障害です。北米東部の猫で晩夏から初秋にかけて多く報告されています。その他、耳感染、頭部外傷、脳の病変なども原因となります。

治療

  • 適切な治療は獣医師と相談しながら決定します。特発性前庭障害は通常3日以内に改善し、1〜2週間で完全に回復します。頭部の傾きだけが残ることがありますが、多くの動物はそれに順応します。嘔吐や吐き気を抑える薬が症状緩和に用いられ、耳感染が原因の場合は抗生物質を最大8週間投与します。

注意点

  • 前庭障害のペットはまだ動こうとしますが、落ち着かせて安全な場所に限定し、症状が落ち着くまで過ごさせましょう。犬は階段の昇降をさせず、猫は外に出さないようにしてください。

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