耳内のカルシウム結晶(耳石)によるBPPVの治療法
頭部外傷や風邪、加齢により内耳の小さな炭酸カルシウム結晶が剥がれ、耳の液体中を漂うと、良性発作性頭位めまい症(BPPV)を引き起こすことがあります。BPPVは激しいめまい、吐き気、嘔吐を伴うことがありますが、外科的・非外科的な治療法が存在します。
寝る姿勢の工夫
症状が自然に治まるまで数週間かかりますが、患側に横になるのを避けることで症状の悪化を防げます。
エプリー法・セモント法といった体位変換法
医師の指導のもと、エプリー法は頭を4つの位置に順に動かす手技、セモント法は横たわった状態から速やかに反対側へ体を転換する手技です。手技後は48時間平らな姿勢を保ちます。カリフォルニア大学サンディエゴ医療センターの研究では、手技を行った患者の75%が症状を完治しました。
神経切除術(単神経切除)
体位変換法が効果を示さない場合、後部前庭神経切除術(単神経切除)という手術が検討されます。耳内のカルシウム結晶が刺激している神経を切断しますが、神経が狭い部位にあると切除が難しいことがあります。手術後はめまい、難聴、耳鳴りが残るリスクがあります。
後半規管プラグ手術
耳の後ろに切開を入れ、組織で半規管を塞いで結晶の漂流を防ぎます。手術後は数週間にわたり腫れや一時的な難聴が見られますが、多くの患者でBPPVの症状は改善します。
まとめ
BPPVは自然に改善することもありますが、上記の体位変換法や外科的手術により迅速に症状を軽減できます。症状が長引く場合は耳鼻科専門医に相談しましょう。
