耳鳴りに対するソフトレーザー治療の現状と研究
耳鳴り(ティンナイタス)は、耳の中で鳴り続ける音(リング、ブンブン、轟音、笛のような音)として感じられます。低出力レーザー(ソフトレーザー)療法は、耳鳴りの改善を目的として試験的に用いられていますが、米国国立衛生研究所(NIH)やスウェーデンのティンナイタレーザーセンターの報告では、効果は確証されていません。一部の臨床試験では有望な結果が得られ、研究は継続中です。
ジンコビロバ注入
- レーザー治療の前に、患者にジンコビロバのエキスを投与します。
レーザー照射位置
- レーザーは側頭骨の一部である乳様突起(mastoid)から約1cm上の位置に向けて照射します。
赤外線レーザー
- 10週間にわたり、赤外線レーザーを外耳道(meatus acusticus)に向けて照射しました。その結果、約半数の患者で症状の改善が認められました。
コクレアへのレーザー照射
- コクレア(耳の聴覚部位)に対するレーザー照射実験では、レーザー治療が耳鳴りを軽減する可能性が示唆されました。この試験はモルモットを対象に行われました。
継続的な研究
- ジンコビロバの投与量やレーザー出力、照射部位を変えて多数の研究が実施されています。結果は一様ではなく、失敗例もありますが、いくつかの研究では肯定的な効果が報告されています。
年齢要因
- 大音量の音楽やコンサート、ディスコなどで急性に耳鳴りを発症した若年者は、長期間にわたって慢性化した高齢者に比べて治療効果が高い傾向があります。
