鼓膜形成術のリスク

鼓膜は音を内耳に伝える薄い膜です。穿孔した場合、自然治癒を待つことが一般的ですが、治らない場合は鼓膜形成術(鼓膜修復手術)が推奨されます。手術の成功率は約85〜90%ですが、術後に起こり得る合併症について理解しておくことが重要です。

再発性の穿孔

鼓膜形成術では、皮膚移植片を用いて穿孔部を修復します。しかし、移植片が十分に定着しないと鼓膜が弱くなり、再び穿孔するリスクがあります。特に、創傷治癒が遅い既往がある患者で起こりやすいとされています。

耳鳴り(ティンナイタス)

耳鳴りは鼓膜の損傷や手術後に生じることがあります。元の穿孔が原因で発生した音が、手術後に一時的に悪化することがありますが、ほとんどの場合は時間とともに軽減し、永久的な症状になることは稀です。

聴力低下

手術後の聴力低下は、術後に中耳に瘢痕組織が形成されたり、内耳と中耳の間に小さな漏れ(内リンパ漏)が生じたりすることで起こります。これらは適切な管理と再手術により改善できることがあります。

以上のリスクを踏まえて、手術前に医師と十分に相談し、適切な術後ケアを行うことが重要です。

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